今あなたは部屋に1人。
ベッドの下は見た?布団の中は大丈夫?
世界のコワい都市伝説は、ゴーストよりも実感があって恐ろしいものばかりだ。
背後に十分注意して聞いてほしい。
人間だってなめることができる!!-アメリカ
両親が仕事のために泊まりで出かけるというので、女の子は初めて1人で夜を過ごすことになった。
不安はあったけれど、愛犬も一緒だったから、初めての夜の留守番を楽しむことができた。
しかし、その日の夜。愛犬とテレビを見ていたとき。
ニュース速報が流れた。
「 連続殺人犯が逃亡しました。付近の住民は家にしっかりカギをかけて、外には出ないようにしてください。」
女の子は慌てて玄関、窓のカギを閉めてまわった。
女の子はまだ少しこわいと感じながら、愛犬と寝室に行った。女の子はベッドに、愛犬はベッドの下に入って眠った。
ぽちゃん、ぽちゃん。水が滴り落ちる音がする。
確認したいけれど、真っ暗な廊下を歩きたくない。
なんでもない音が怖い。眠れない。
女の子は、そんなときにいつも、ベッドの下に手を伸ばして愛犬に手をなめてもらっていた。
少女は布団から手だけを出して、ベッドの下に伸ばす。
ペロッとなめてくれた。女の子は愛犬がそばにいることに安心して眠りについた。
ぴちゃん、ぴちゃん。まただ。女の子は同じ水音で起こされた。でも確認しに行くのはこわい。女の子はベッドの下に手を伸ばす。ペロッとなめられたので、安心して再び眠った。
翌朝、女の子は気持ちよく起きることができた。愛犬のおかげだと思って愛犬を探すが、見つからない。
ぴちゃん、ぴちゃん。まだあの水音が続いている。
女の子は廊下に出て、耳をすました。
ぴちゃん。音は浴室からのようだった。
昨日の夜シャワーをちゃんと閉めていなかったかもしれない。そう思って浴室のドアを開けた。
シャワーノズルに愛犬がくくりつけられていた。浴室の床は血まみれ。昨夜聞いた音は、愛犬の血がタイルに落ちる音だった。
浴室の鏡には愛犬の血でこう書かれていた。
「人間だってなめることができる!」
ベッドの下にいたのは?
笑っている男-アメリカ

夜道には気をつけたほうがいい。笑っている男があなたの後ろにいるから。
これは全米で多くの人が体験したという都市伝説だ。
バーで飲み歩き、帰りが遅くなってしまったとき、真っ暗な夜道を歩いていたら、後ろから足音がやってくる。
驚いて後ろを振り返ると、古いスーツを着た男が立っているのだ。
その男はステップを踏んで近づいてくる。笑顔は陽気で明るく、「酔っ払いだろう」と感じるかもしれない。
けれど男が笑ったときこそ、走り出さないといけない。
あなたを捕まえようとしているから。
笑っている男がどうしてあらわれるのか、捕まったら何をされるのかは語られていない。
「男に捕まった人たちは生きて帰れないからだ」とウワサされる。夜道を歩くときは後ろに気をつけて。
行き先が不明のバス―中国

北京で有名な都市伝説。いろいろな説があるが、そのひとつをご紹介しよう。
1995年、嵐の夜に若い男は最終バスに乗った。
そのとき、乗客は若い男とおばあさんの二人だけ。
暗い夜道をバスが進んでいく。
とあるバス停でバスが停車し、男三人が乗り込んでくる。三人の男は顔が青白く、服も今風ではない。
若い男は違和感があったが、そのまま乗り続けることにした。
すると突然、おばあさんが若い男に「財布を盗んだだろ!」と怒った。交番に連れていく!とおばあさんは若い男を引っ張って次のバス停で降ろした。
若い男はもちろん盗んだ覚えがない。どういうことか聞くと、おばあさんは話す。
「あの三人は足がなかった。」
しかも男たちが着ていた服は、1644年から1911年にあった民族服だったらしい。
2人は青ざめて警察に向かった。しかし、信じてもらえない。
さらに翌朝、そのルートを走っていたバスを調べてもらったが、バスは見つからなかった。なぜ?
一夜にして1000人以上が消えた村―インド

インドのクルダーラには、13世紀ごろから街並みが変わっておらず、人が住んでいない村がある。
地元の伝承によると、その村は1852年以降、誰も住んでいない。
あるとき、1000人以上いた村人が一夜にして消えてしまったからだ。
なぜ村人がどこかへ行ってしまったのか、その行方もわからない。
環境汚染など問題もなかったから、余計に気味が悪かった。
ほかにも、こんなウワサがある。
クルダーラの近くの駐車場に車を停めていたら、すべての車の窓に子どもの手形がついた。
夜中には村から悲鳴や足音が聞こえるそうだ。
真相はわからないが、観光客は夜6時以降、この村に入ることを禁じられている。
チュークシン―韓国

今トイレにいる?ああ、やってしまったね。
チュークシン(Cheuksin)は夜のトイレにあらわれる。
韓国ではトイレの女神だと信じられている、約150センチほどの長い髪をもった女性だ。
天井に貼りついて、上からあなたをのぞいている。
上を見上げてもだめだ。チュークシンは天井の白い壁に姿を変えられるからわからない。
チュークシンに気づかずにトイレに入ってしまった場合、長く黒い髪がそろそろと天井からたれてきて、首に巻き付き、絞め殺されてしまう。
運よく逃れたとしても、不治の病にかかるそうだ。
チュークシンから逃れる方法はひとつ。トイレに入る前に必ず3回、咳をすること。
咳はした?
地獄からの叫び声-ロシア

1989年、ロシアの地質学者たちは、地面から約14.4㎞の大きな穴を掘り、地球の中心を調べようとした。
掘り進めていくと、あるところで無人のドリルが突然、激しく回転する。どうやら土がなく、空回っているらしい。
「地球の中心は空洞なのだ」という発見があった。
さらに科学者はその空洞の温度を調べるために温感装置を穴に降ろした。
検知された温度は約1100℃以上。「火の熱さ」と同じぐらいだ。
おそらくマグマがあるのだろうと科学者は推測する。
つぎに地球の動きを音で知るために、高性能のマイクを穴に降ろした。
その瞬間、ロシアの科学者たちは恐怖で動けなくなった。
マイクは壊れてしまい、約17秒しか録音できなかったが、約17秒間の音は多くの学者たちをまいらせた。
数百、数千ほどの人間の叫び声。
炎に焼かれ、痛みに苦しむ人の声だった。
学者たちの多くは「地獄の穴を開いてしまった」と怖くなり、研究をやめたという。
私たちのいる下に、いったい何があるのだろうか。