【人体の不思議】奇妙な8つの症候群

人の脳は最も不思議だ。思考も記憶も、目に見えているものさえ、脳がすべてコントロールしている。そのメカニズムは解明されていないし、人が脳に似た臓器をつくることはできない。ナゾばかりの脳に悩まされた8つの症候群を見ていこう。

1クリューヴァー・ビューシー症候群

奇妙な症候群 クリューヴァー・ビューシー症候群

恐怖心や理性などがまったく無くなる症候群だ。「無敵の人」と思うかもしれない。

だが、恐怖も制御もないから糞尿でもなんでも口に入れてしまうし、危険とわかっているようなものにも平気で近づく。
また性的衝動をおさえることができず、多くの人が見ているなかでもみだらな行為をすることがある。

相手が誰かを認識するのもできないため、友達や家族の前でもおかまいなく、危険行為や性的な行為をしてしまう。

原因は頭を打つなどしたケガ、脳腫瘍、認知症、感染症などにより、脳の記憶や感情・言語を司るところにダメージを受けたため。
根本的な治療法はなく、薬で生涯おさえないといけない。

2.フレゴリの錯覚

奇妙な症候群 フレゴリの錯覚

あなたは人の変装を見抜くことができるか?

フレゴリの錯覚は、どの人物を見ても、ある一人の人物がすべて変装していると思い込んでしまう症候群。まったく知らない他人を知り合いだと思うこともある。

自分を攻撃するためや、ストーカーのように恋心を抱いている他人が変装して、自分に近づいてくるのだという妄想をともなうことが多い。

3.ミラータッチ共感覚

奇妙な症候群 ミラータッチ共感覚

ある患者はいう。「人がハグしているのを見たら、自分も抱きしめられているように感じた。」「友達が転んでいたのを見て、自分は転んでいないのに同じところが痛くなった。」
このように相手の感じたことを鏡のように映してしまうのが、ミラータッチ共感覚。

人の脳にはミラーニューロンという神経細胞がある。
相手に注目すると、脳の構造をマネてしまう細胞だ。
たとえば不機嫌な人と話しているとなんだか気持ちが落ち込むし、誰かが怒られているのを見ると、なぜか自分も怒られているようなイヤな気持ちになるだろう。人の脳は本当にテレパシーのようにつながっているということ。

ミラータッチ共感覚は、このミラーニューロンの働きが強すぎたからではないかといわれている。
非常にまれな症候群であり、ほとんど原因や治療法は解明されていない。

4.魚のにおい症候群

魚のにおい症候群 奇妙な症候群

魚クサッ!ちょっと待って。お風呂には毎日入っている。

魚のにおい症候群は体や汗、息から、魚のような生臭いニオイや生ごみのようなニオイがする病気。

肉類や大豆類、魚類を食べると体の中でトリメチルアミンという物質が発生する。トリメチルアミンは魚や生ごみのようなニオイを発する物質だ。
通常、トリメチルアミンは肝臓で分解されるが、まれに分解されないケースがある。そして体外に排出され、ニオってしまう。

魚のにおい症候群はあまり知られておらず、原因、かかりやすい性別・年代は不明。
遺伝子による発生頻度は0.1%~数%だという。

5.頭内爆発音・症候群

頭内爆発音症候群 奇妙な症候群

寝入り始めたときや、まどろんでいるとき、急に頭の中でドーン!と爆発音がする症候群。
症例はさまざまで、爆発音のほかに閃光を見たという人がいたり、話し声が聞こえたという人もいる。

原因は脳の神経系異常であり、ストレスや疲れが関係するのではないかと考えられている。
割合は高く、人口の10%が頭内爆発音・症候群に悩まされているという。
あなたは思い当たることはないだろうか。

6.ビール自動醸造・症候群

奇妙な症候群 自動酒醸造症候群

お酒を少ししか飲んでいない、または、まったく飲んでいないのに、酩酊するほどに酔っぱらってしまう症候群。
不思議なことに、体の中でビールをつくってしまうのだ。

生活習慣の乱れ、寝不足、ストレス、抗生剤が原因で、腸内細菌が異常を起こし、酵母菌が大量発生する。
酵母菌はビールにも使われており、糖質からアルコールをつくる菌。

酵母菌が炭水化物からとれた糖質を勝手にアルコールにしてしまい、酔っぱらいのようになる。

日本では1970年代に20~30の症例が報告された。2020年現在でもアメリカや日本で、症例がいくつか確認されている。

7.Boanthropy

奇妙な症候群 Boanthropy

自分を牛だと思い込んでしまう症候群。患者は牛のように四足歩行をし、草しか食べない。そのため、かなりやせ細る。

自分を食用の「牛」だと確信しているため、「私の喉を切り、肉屋に連れて行ってください。」という要求までした。

8.カプグラ症候群

奇妙な症候群 カプグラ症候群

「娘を幼稚園に迎えに行ったとき、駆け寄ってくる娘がニセモノなのではないかと感じた。」
自分の家族や友達を見たとき、まったくうり二つのニセモノだと思い込んでしまう病気だ。

これは脳に異常が起こっており、視覚情報を読みとる部位と、記憶をつかさどる部位の連携ができていないことが原因。

相手を見て顔や服など特徴をとらえているのに、記憶に結びつかないから、まったく知らない人=ニセモノだと思い込んでしまうのだ。

多くは、見知らぬ他人が親しい人に成り代わり、自分を攻撃しようとしている、と感じる。「私よ!」と声をかけても絶対に信じない。

過去には、カプグラ症候群の患者が母親を殺害する事件や、夫が妻に暴行するといった問題が起きている。
親しい人をニセモノと思うのが一番つらく、恐ろしいことかもしれない。


参考:Science alertEVERYDAY HEALTHMEDICAL NEWS TODAYPsychologyPsychologyTodayexciteニュースWikipedia  など

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